ハウスオブザイヤーインエナジーに選ばれた住宅ブランド

冬の平均気温が氷点下まで下がる北海道。寒冷地において暖房費を抑えつつ快適に過ごせる家づくりをするなら、省エネルギー性能を持つ住宅ブランドを選びたいところです。
そこで省エネルギー性能を持つ住宅に贈られる「ハウスオブザイヤーインエナジー2019[地域1.2(省エネ基準地域区分)]」に選ばれた注文住宅ブランド※をご紹介。併せて、ハウスオブザイヤーインエナジーとはどのような賞なのかもまとめていきます。

※参照元:日本地域開発センター公式HP「ハウスオブザイヤーインエナジー特別優秀企業2019」http://www.jcadr.or.jp/HOYE/house-2019top_result.html

ハウスオブザイヤー
インエナジーとは

ハウスオブザイヤーインエナジーは、2012年に「ハウスオブザイヤーインエレクトリック(2007年~)」を前身として誕生した賞。
省エネルギーやCO2削減等への貢献が認められ、なおかつ特に優れた住宅を表彰するもので、ハウスオブザイヤーインエレクトリックの時代に比べると更に設備機器の対象が広がっているのが特徴です。

主催は一般財団法人日本地域開発センターで、公平かつ中立な審査を心がけています。

省エネといえば太陽光発電やZEHなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、断熱性や気密性なども重要なポイント。建物躯体と設備機器をセットとして捉え、「建物外皮・設備の省エネルギー性能値」や「多様化している省エネルギー手法の導入」、「省エネルギー住宅の普及への取り組みは?」などに焦点を当てて総合的な判断を行っているそうです。

また、このハウスオブザイヤーインエナジーは会社の規模を問わず、全国の住宅会社が応募可能。大賞の他にも特別優秀賞や優秀賞、審査委員賞など様々な賞が設けられており、受賞すれば高性能な省エネ住宅を手がけるメーカーとして信頼度が大きく上がると言えるでしょう。
では、2019年度の受賞ブランドはどのようなものがあるのでしょうか?省エネ基準地域区分1、2の北海道の住宅ブランドをご紹介します。

フォルテージTRES

フォルテージTRESは、株式会社ロゴスホームが手がける省エネ住宅。スタンダードタイプである「フォルテージDUO」に外壁付加断熱工法や第1種熱交換換気システム、トリプルサッシ、天井断熱400mmという4つの性能をプラスし、更に省エネ性能をアップさせているのが特徴です。

構造については耐久性が高く、地震はもちろん雪や火災にも強いと言われる2×6工法+ベタ基礎工法を採用。特許取得のオリジナル暖房換気システムも搭載されており、長期優良住宅にも対応しています。
また、自社設計&施工ゆえに、適正価格での提供を実現しているのも嬉しいところ。
高性能住宅は高い、というイメージの方も多いと思いますが、フォルテージシリーズなら予算と照らし合わせながら、比較的良心的な費用で家づくりが可能です。

エコハウスゼロ

エコハウスゼロは、住まいのウチイケが提供する省エネ住宅。北海道の特性に合わせたゼロエネハウスをテーマに、ハイスペックな断熱機能を搭載することでより経年劣化の少ない長期断熱仕様を実現していると言います。

太陽光発電やHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム。電化製品の使用量を見える化したり、自動制御を行ったりして管理できるもの)といった設備も標準仕様。
高断熱・高気密の住まいで、光熱費ゼロの暮らしを目指せます。

また、エコハウスゼロには杉の木が900本使用されている、というのも特徴。豊かな香りの木の家は、身体だけでなく環境にもやさしいと言えるでしょう。
寒さ厳しい北海道でも無視できないと言われるシロアリ対策も手厚く、基礎から断熱材との隙間に至るまで徹底して予防を行っているそうです。

エネーラ+

苫小牧や室蘭を中心に施工を行う、大鎮キムラ建設の代表的な商品であるエネーラ+。「地球環境にも家族にもやさしい住宅」をコンセプトに、2030年に義務化される新省エネルギー基準の住宅性能をクリアしていること、を前提として開発された住まいです。

まず、外と内から家全体を包むW断熱。1階に床下放熱器、2階に床下暖房を標準装備し、三菱電機のヒートポンプ式温水暖房システム「エコヌクール」を採用することで一定の室温を保てるよう工夫しました。
室内の温度が一定であれば、気温差によるヒートショック現象も予防できますね。
また、省エネ住宅には欠かせないと言っても良い太陽光発電やオール電化も搭載。換気システムにもこだわり、夏は涼しく、冬は暖かく。エアコン1台で快適に過ごせる家づくりを行っています。
費用は坪数によっても変動しますが、最低2,000万円弱からと、高性能でありながら良心的な設定です。

ファースの家

北海道に本社を置く福地建装を開発本部として、柴田建設株式会社などでも提供されているファースの家。心地よい温度を保つための4つの要素(温度・湿度・空気清浄・空気の流れ)のバランスを維持すべく、様々な工夫が行われた高性能な健康住宅です。

特徴としては、まず「熱交換式換気扇」をはじめとするしっかりとした換気システム。
次に健康空気循環システム「AIキット」、および空気清浄調湿剤「ファースシリカ」を併用することで実現した耐久性&調湿機能、綿密な構造計算による耐震対策などが挙げられます。
もちろん高断熱・高気密にもこだわっており、経年劣化しにくい内外ダブル断熱を使用しているため、1年じゅう快適に過ごすことができるでしょう。

また、エネルギー効率や温度調整に優れ、その他にも様々なメリットがある「エコ電化仕様」を採用。天井裏に設置した冷暖房設備をメインに、少ないエネルギーを有効に活用できる環境を整えています。

セシボ(FAVO)

セシボ(現在の名称はFAVO)は、ライフスタイルに合った様々なデザインが楽しめるアイフルホームの省エネ住宅。高断熱・高気密を追求しているのはもちろん、太陽光発電やエコキュートなどの再生可能エネルギーを活用した次世代型のエコハウスとなっています。

間取りの参考としては「心地よい時間を過ごすためのメリハリある住まい」や「庭あそびを楽しめる住まい」、「子育てを楽しむ空間」、「家事を楽しむ空間」、「フラットな暮らし」、「スキップフロアのある家」、「中庭のある暮らし」、「オープンエアを楽しむ」、「和を感じる暮らし」、「都市型3階建て」「二世帯住宅」などがピックアップされており、それぞれに自分らしい環境づくりについて夢が膨らみそうです。