北海道や東北地方など、寒さが厳しいエリアでの家づくりは、室内が温暖な状態に保たれることが重要です。ここでは、すまいの快適さを表す数値であるQ値、UA値、C値について詳しく解説しています。寒い地域に適した数値がどのくらいなのか、見ていきましょう。
Q値とは、熱損失係数のことで、これは「どれくらい熱が逃げにくい家なのか?」を表す数値です。したがって、数値が低ければ低いほど熱が逃げにくく、断熱性に優れているといえます。UA値、C値と一緒にさらに詳しく解説していきます。
Q値の数値は低ければ低いほど熱が逃げにくい構造の家であり、省エネ性能に優れた家といえます。ただし、快適な家の基準値は、地域によってちがいがあります。
Q値は、屋根・天井・壁・床といった各部の断熱性能を調べて組み合わせ、さらに換気によって逃げる熱も考慮する必要があり、計算式が複雑になっています。
また、床面積で割るので住宅形状によって差が出てしまい、正確な数値が出にくい計算法でもあります。
そのため、現在の省エネ住宅基準ではQ値の代わりとして、シンプルな算出方法で数値が出せるUA値(どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのかを示す数値)やC値(家にどれくらいすき間があるのかを示す数値)などが採用されています。
ロゴスホームでは、C値計算式から当社独自で推奨している数値があります。以下の表に、北海道、東北エリアで快適に暮らすために必要な数値をまとめています。ZEH(ゼロネットエネルギーハウス)住宅として認められるかどうかの基準や、数値は、エリアによって違いがあります。
快適に暮らせる数値はコレだ! | |||
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北海道 |
東北地方 (青森県,岩手県,秋田県) |
東北地方 (宮城県,山形県,福島県) |
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UA値(W/㎡・k) | 0.46 | 0.56 | |
C値(c㎡/㎡) | 2.0以下 | 5.0以下 |
北海道や東北地方などの厳しい寒さに対応できるのは、Q値やUA値、C値の数値が低い住宅ということです。業者によって、UA値を特化したメーカー、C値を特化したメーカーなど得意分野が違いはありますが、寒い地域での住宅建設に慣れたメーカーに任せることをおすすめします。
国が正式に定めた基準がないので不安に感じるならなおさら、家づくりの基本となるUA値・C値の数値に注目して相談をするのが得策です。