欠陥住宅での断熱材トラブルについて

新しく建てた家が欠陥住宅だったということは、たまに耳にすることがあります。欠陥の種類にも様々ありますが、中でも比較的多いのが断熱材の欠損です。過去には、断熱材の欠損によって裁判に発展したケースもあるほどです。

ここでは、欠陥住宅によく見られる断熱材のトラブルについて取り上げてみました。

欠陥住宅での断熱材トラブルでよくある事例は?

欠陥住宅となる原因として比較的多く見られるが断熱材のトラブルです。具体的には、「断熱材の入れ忘れ」や「断熱材の隙間だらけ」といった事例が多く見られます。

断熱材の入れ忘れ

「故意で断熱材を入れない業者はないだろう」と思うかもしれませんが、残念ながら、故意で断熱材を入れない業者もあります。全体的に断熱材を入れないわけではなく、一部の入れにくい場所だけに断熱材を入れない、といったケースが多いようです。手間がかかるからなのでしょうか。

また、故意ではなくミスで断熱材を入れ忘れてしまうケースもあります。プロの大工である以上、しっかりと仕様書に目を通してほしいものです。

断熱材は壁の中に入れるものですので、素人が見て判断できるものではありません。入居後に生じた何らかの不具合を調査してもらった際、はじめて断熱材の欠損に気づくという流れになります。

断熱材が隙間だらけ

「断熱材の設置に際して隙間が出ることは仕方ない」と語る業者もあるようですが、その見解は誤りです。断熱材に隙間が多ければ、断熱材としての機能性が大幅に低下します。高額な断熱材を入れた意味がなくなるので、断熱材は隙間なく施工することが基本です。やむを得ず隙間が生じる場合でも、隙間を最小限にする施工を行わなければなりません。

断熱材に隙間が多くなる理由は、業者や大工が施工の手間を省きたいからです。私たち施主は、業者や大工の「面倒くさい」という理由に付き合う必要は一切ありません。

断熱材トラブルを見抜く方法は

断熱材は壁の中に設置されている以上、断熱材の有無や隙間などを確認するためには、壁自体を壊す必要があります。壁を壊すには相応のコストがかかりますが、たとえ壁を壊したとしても、必ず断熱材に問題があるとは限りません。

不具合の原因として断熱材を疑うまでは良いのですが、実際に壁を壊す前に、「結露」に注目してみましょう。たとえば、窓やサッシ、壁などに結露の跡が残っている場合には、断熱材の欠損や不足、隙間が疑われます。

夏や冬などの住み心地に問題を感じ、かつ「結露」の跡が見られた場合には、一度専門家に見てもらったほうが良いでしょう。

【まとめ】誠実で信頼できる業者を選ぶことが大事

欠陥住宅となる1つの原因として、ここでは断熱材の問題をご紹介しました。

欠陥住宅の原因には様々なものがありますが、とりわけ北海道という気候条件の中で断熱材の欠損は、致命的とも言える欠陥原因です。家を建てる際には、十分に信頼できる誠実な業者を選ぶことが大事です。実際に住んでもし不具合を感じたなら、速やかに専門家に調査依頼するようにしましょう。